
女性にとって「おりもの」は下着を汚してしまう少しブルーな気分になってしまう存在ですが、実はとても大事な役割も持っているのです。
子宮・膣から剥がれた古い細胞だったり、子宮頸部・膣からの分泌物が混ざっているのが「おりもの」なのです。
健康な身体を保つために重要な物だったのです。
白いおりものでもサラサラであれば問題ないので安心してください。
では、どのような白いおりものだと異常なのでしょうか?
おりものの色が白い場合に考えられる疾患や病気などの特徴をまとめてみました。
カンジタ膣炎
・カンジタ菌は女性が持っている常在菌なのですが、免疫力の低下・性交渉などからの感染によりカンジタ・アルビカンス菌が繁殖し起こります。
症状
ヨーグルト状のおりものや、白いカスがボロボロでたり、陰部に痒みなどを感じます。
白い塊のようなおりものがでる場合もあり、鼻につくような異臭を放つ事もあります。
トリコモナス膣炎
・主に性交渉(性行為がなくてもタオル・便器などでも感染)で起こる感染症でトリコモナス原虫が原因です。症状が悪化しますと免疫力低下により他の感染症を引き起こします。
症状
乳白色や黄色の泡状の異臭のおりものが増加します。陰部や膣の強い痒みが怒ります。
クラミジア感染症
クラミジアトラコマティス病原体が原因で、性交渉(粘膜同士の接触)などで感染します。
症状
白や黄色い膿のようなおりものの増加や不正出血などを伴う事もあります。
下腹部痛や性交痛などの痛みが起こる場合もあります。
子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)
子宮頸管が細菌などによって炎症を起こし感染し、単独で感染する事は少なく膣炎などから上行性感染で広がります。
症状
白や黄色の膿(ネバネバ)を伴ったようなおりものが増加したり、急性炎症が激しい場合には下腹部痛・腰痛・性交痛・発熱なども伴います。
子宮膣部糜爛(しきゅうちつぶびらん)
「子宮膣部とは」子宮の下端の頸部が膣内に突出した部分の事で、「びらんとは」表皮の欠損でただれている事です。
※成熟女性の80%ほどの方に見られる事で感染症を起こさなければ全く問題はありません。
ただ、「びらん」の部分は感染に対しての抵抗力が弱く炎症を起こしやすくなります。
刺激などにも弱いのでタンポンなどの使用でも出血しやすくなります。
症状
白・黄色のおりものの増加や性交時出血(タンポン使用)を繰り返し起こす場合は受診する事をお奨めします。
「びらん」事態は問題ないのですが、子宮頸がんの初期と見分けがつきにくいので気になるのであれば検査をお奨めします。
胃腸炎
病気感染ではないのですが、胃腸が弱っている時などにサラサラの水っぽい白いおりものが出る場合があります。
胃腸の調子を整え生活習慣の見直しで改善されます。
【まとめ】
女性特有のおりものですが疑問に感じたり痒みや異臭を感じた時はすぐに検査をお奨めします。